2004年7月14日(水)「しんぶん赤旗」
「浜名湖花博」での池田大作創価学会名誉会長「写真展」の差し止めを求める訴訟の第一回口頭弁論が十三日、静岡地裁で開かれました。
静岡県民二人が起こしたもの。被告は花博主催者の財団法人静岡国際園芸博覧会協会(鈴木修代表理事)と、静岡県(石川嘉延知事)、浜松市(北脇保之市長)。財団資産の75%を県、25%を市が負担しています。
訴えによると同協会は一月、創価学会が申し込んだ花博「にぎわい橋ギャラリー」での「自然との対話写真展」(撮影者・池田氏)を承諾。第一回展示は四月二十二日から五月六日まで行われ、八月十三日から二十六日まで第二回展示をする予定です。
原告はこれを、「創価学会の布教活動に手を貸すもの」であり、公の財産の宗教利用を禁止した憲法八九条に違反し、原告らの宗教的人権が侵害されたとして、第一回展示に対する慰謝料(原告一人一万円)と、第二回展示の差し止めを求めています。
池田氏は創価学会会則で「広宣流布実現への死身弘法の体現者」とされ、学会は同写真展を重要な広布(布教)活動と位置付けて各地で開催、二〇〇四年活動方針にも掲げています。
被告側はこの日の口頭弁論に、写真展会場が「公の財産」で、「本件は宗教法人創価学会が申し込」んだことを認めながら、「宗教色は一切ない」とする答弁書を提出しました。