日本共産党

2004年7月11日(日)「しんぶん赤旗」

鼓動

ファンの熱い声援が後押し


 「選手会が一致団結して、いい方向に進むようにしていきたい」(中日・立浪)「12球団みんなでやっていこうとなってよかった。近鉄の選手として、ファンと一緒になって、たたかっていきたい」(近鉄・礒部)

 近鉄・オリックスの合併問題で、当該球団の選手だけでなく、全球団の選手がたたかう決意を固め合ったことは重要です。

 この間、合併の再考を求める選手に対し、オーナーや球団幹部から“圧力”ともとれる発言が相次ぎました。それでも、選手たちが気持ちを一つにして、あきらめずに行動していこうと決意した背景には、プロ野球の将来への危機感と、ファンから送られる熱い声援があります。

 球場で署名を集め、看板を掲げるファン、連日、選手会に届く大量のメール。多くが合併に反対し、選手会を応援する声です。

 今後は、選手自身が署名行動に参加したり、広くファンへのアンケート調査なども行って意見を集めていくことにしています。

 臨時大会では「最終手段として」ストライキを行う場合があり、それに向けた手続きが確認されました。しかし、あくまで球団側に話し合いを求めていくという態度は崩していません。

 ストライキ権を行使するには、世論やファンの後押しが欠かせないという選手会。1リーグ制に向けたオーナー側の暴走を止めるために、年俸高騰の対応策など、みずから痛みを負うことも検討しています。自分たちが結束するだけでなく、世論、ファンに訴え、ともにたたかっていく姿勢を鮮明にしました。

 栗原千鶴記者


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