2004年7月10日(土)「しんぶん赤旗」
経営再建中の三菱自動車は九日までに、事業再生計画で示した岡崎工場(愛知県岡崎市)の閉鎖について、組合側に具体案を提示しました。それによると、同工場は二〇○五年末に閉鎖、従業員千六百人は水島工場(岡山県倉敷市)など国内四生産拠点に配転する計画です。
岡崎工場は当初○六年度末までに閉鎖予定でしたが、国内販売が予想以上に悪化していることから前倒しを検討していました。従業員は水島工場に千二百六十人、生産子会社のパジェロ製造(岐阜県坂祝町)に二百五十人、京都工場(京都市)と滋賀工場(滋賀県甲西町)に計九十人を来年後半から順次異動させるとしています。
また岡崎工場で生産していた主力小型車「コルト」は水島工場に、ミニバン「グランディス」はパジェロ製造にそれぞれ移管します。岡崎工場には研究開発機能と新車開発のための試験生産設備のみを残す計画です。