2004年7月9日(金)「しんぶん赤旗」
どの政党が伸びれば、本当に自民・公明の悪政を土台から改革する力になるのか――。「草の根の力と道理の力」(志位和夫委員長)を発揮して日本と世界の政治を動かす日本共産党の値打ちを見てみると――。
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政府・与党が「百年安心」と大宣伝した年金改悪法。「保険料は上限固定」「給付は50%確保」という大ウソをあばきだしたのが、小池晃議員の参院本会議での質問(五月十二日)でした。
小泉首相は「保険料は上がっていく」、坂口厚労相も「(給付は)六十五歳時点より低い水準となる」と認めざるをえなくなり、各紙は「『五割割れ』認める」(「朝日」)といっせいに報道。国民の七割もが「成立反対」というほど政府・与党を追い詰める大きな力を発揮しました。
イラクへの自衛隊派兵問題でも、与党幹部が「後味が悪い」と嘆くほど政府・与党を追い詰める論戦を展開しました。
とくに、政府の内部文書を示し、サマワの調査前から「治安は安全」だとする報告書が作られていたことを明らかにした質問には、他の野党議員からも「あの文書を使って質問したい」と問い合わせが相次ぎ、「共産リード役に」(「毎日」二月十日付)と報じられるなど“独壇場”ともいうべき活躍を演じました。
北朝鮮問題でも、「北朝鮮による拉致の疑いがある」と政府に初めて認めさせたのが、一九八八年の国会質問でした。
拉致問題はじめ核・ミサイル問題などを平和的に解決するため、「交渉ルートを開け」と九九年に提案。これが同年末の訪朝団や翌年から始まった国交正常化交渉へと実り、一昨年の日朝首脳会談や日朝平壌宣言へとつながっていったのです。
追及だけではありません。サービス残業(ただ働き)問題を一九七六年に国会で初めて取り上げて以来、二百四十回を超える質問をおこなってきました。政府は二度にわたる通達を出し、約二百六十億円にのぼる不払い残業代を払わせました。
政府の「アメリカいいなり」を批判したり、憲法九条の改悪に反対するだけではありません。世界を駆け巡って平和の共同を広げる「野党外交」を展開しています。
イラク戦争をめぐっては開戦前から戦争反対の声を広げるために、中国や中東諸国、南アジアなどを次々と歴訪。不破哲三議長と会談した江沢民中国共産党総書記(当時)が中国指導部として初めてイラク戦争反対の立場を明確に表明するなど平和の声を世界に広げる活動を繰り広げました。
イラク情勢が泥沼化し戦争の破たんが明らかになったもとで、日本共産党が展開した「平和の野党外交」と、小泉政権のアメリカいいなり外交とどちらが平和の道理にかない、日本と世界の人々の願いに合っていたか、今では明白です。
数字で見る日本共産党 |
国民と、しっかりネットワーク党員 40万人 党支部 2万5千 しんぶん赤旗読者200万人 地方議員4093人(第一党) 女性議員1282人(自公民社4党合わせた数より多い) 草の根で国民としっかり結びついたネットワークを持っています。 3市9町村に共産党員首長東京・狛江市では、日本共産党員の矢野ゆたか市長が6月、自民・公明から民主まで一緒になった相手候補を破って3選を果たしました。総選挙の得票では8対1の力関係を市民の熱い支持でひっくり返しました。 共産党員の首長は全国で3市9町村。3年間で3つ増えました。広範な住民と日本共産党が共同する新しい政治の流れは着実に広がっています。 請願署名の紹介、ダントツ1位国会に出された請願署名のうち、日本共産党が紹介したのは1億150万人となり、第1位(今回改選となる参院議員の任期中の6年間で)。 自公民社4党合わせた5502万人のほぼ2倍。医療、年金など国民の切実な願いを一番多く託されている政党です。 先の国会で成立した政府提出法案120本のうち61本に賛成。「何でも反対」ではなく、国民の利益にかなうものには賛成し、その実現のために努力を惜しみません。 |