2004年7月5日(月)「しんぶん赤旗」
自民党の安倍晋三幹事長は四日のフジ系番組「報道2001」で、参院選で自民党が目標の五十一議席を下回った場合の小泉純一郎首相の政治責任について、「参院選は小泉首相のもとで続けることを前提に国民の声を聴く選挙だ。基本的には続投すべきだ」とのべ、辞める必要はないとの考えを示しました。
同時に安倍氏は、自身の責任について「選挙結果に対しては一番重い責任の取り方をする」とのべ、五十一議席を下回った場合は幹事長を辞任する意向を示唆しました。
自民党の青木幹雄参院幹事長は四日夜、高知市で講演し、参院選で勝敗ラインとする五十一議席を割り込んだ場合について、「衆院は過半数を持っていますから、小泉純一郎首相は辞める必要はありません」と述べました。ただ、「参院で負けた首相は全くの死に体だ」と指摘し、首相の求心力低下は免れないとの認識を示しました。
その上で「万が一、自民党が負ければ政局は混乱する。一つも改革はできない」と述べ、政局安定のために自民党を支援するよう求めました。