2004年7月1日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が提出していた「核燃料サイクル問題に関する質問主意書」に対し、政府の答弁書が二十九日に送付されました。
政府の原子力委員会は、新たな原子力長期計画策定のために六月十五日に「新計画策定会議」を設置。来年中に計画をまとめるとしています。
質問主意書では、「新『長計』改定作業の中に、再処理工場を稼働させないという選択肢も排除されないのか」と質問。これに対し、政府答弁書は、「様々な立場の方々から核燃料サイクルを見直すべきである等の幅広い意見を聴取した」としたうえで、計画策定会議では、「これらの意見を踏まえ議論が行われると考えている」と答弁。再処理工場を稼働させないという選択肢もありうることを示唆しています。
また、再処理工場稼働の前提として予定されているウラン試験について質問主意書は、「サイクル全体の見通しがたたない以上、やめるべきと考える」とただしています。これに対し政府答弁書は、「事業者が判断するもの」として、政府としての見解表明を避けました。