2004年6月26日(土)「しんぶん赤旗」
京都選挙区で、六年前に失った議席奪還に執念を燃やす自民党と、選挙区候補は立てずに比例での十八万票獲得を狙う公明党との「一体ぶり」が際立っています。
二十四日の公示日。公明党比例候補の第一声には、自民党の田中英夫衆院議員・選対副本部長が参加。公明党を持ち上げたあと「もう一つ、聞いていただきたいことがある」と切り出し、聴衆の「わかってるわな」の声が飛ぶなかで、選挙区候補への支援を要請。「もちろん自民党の比例区もある。ありますけれども、我々の選対の中で、ぜひ『連帯』が具体的に見えるようなことも考えてまいらねばならないと考えている」とのべると、聴衆から「(比例は公明党へと)ムケムケに言うのは上から禁じられてるらしいわ」との声が…。
しかし、公明党の池坊保子衆院議員は、「私たちは自民党の候補も応援します。そのかわり、自民党からも(比例候補の名前を)書いていただこうではありませんか」と訴え、「田中さん、大丈夫ですね」と念押しする始末です。