日本共産党

2004年6月18日(金)「しんぶん赤旗」

まど

生徒に怒った民主都議


 東京都立板橋高校の卒業式で、「君が代」斉唱で生徒に起立するよう求めた民主党・土屋敬之都議のことを九日付本紙で報道しました。

 ○…土屋議員は、「君が代」斉唱のとき着席した生徒に向かって来賓席から(記事の一部で「壇上から」とあるのは誤り)、「立ちなさい…立ちなさい」と怒鳴りつけるように叫びました。このあと土屋都議は、都議会で、生徒不起立を理由に教員の処分をせまる――という挙にでます。

 いわく「生徒が起立せず、国歌も斉唱しなかったとしたら、そのクラスは学習指導要領にもとづく指導がなされていない」「その場合、そのクラスを指導した教員は処分対象と考えてよろしいか」

 都教育長は「おっしゃるような措置をとることになります」。

 ○…生徒よ、「君が代」を歌え。さもなくば君の教師を処分する――。これは教育ではなく、一種の拷問のようなものです。

 一体どんな人物だろうと、土屋都議のホームページを見ました。

 慰安婦問題については、「当時の軍の関与のもとに、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた」とした宮沢内閣時代の官房長官談話を「国の誇りを売った」と罵倒(ばとう)する。日本の侵略戦争である太平洋戦争を戦前の軍部と同じく「大東亜戦争」と呼ぶ…。

 ○…どうみても自民党顔負けの右翼思考です。石原都知事をささえるこの都議、都議会民主党副幹事長もつとめていました。自民・民主両党の“境界”をあらためて考えさせられました。(樹)


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