2004年6月16日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党、民主党、社民党の野党三党は十五日午後、共同で小泉内閣不信任決議案を衆院に提出しました。決議案は衆院本会議で採決され、野党三党などの賛成百九十三票に対し、自民党、公明党の反対二百八十票で否決されました。
野党三党を代表して民主党の岡田克也代表が提案理由を説明。三党の代表がそれぞれ賛成討論しました。
日本共産党の佐々木憲昭議員は、不信任の理由として、(1)保険料の際限のない引き上げと給付水準の引き下げを内容とする年金大改悪を強行採決した(2)「構造改革」路線で国民に「激痛」を押し付け、国民生活のあらゆる分野に荒廃と破壊を招いた(3)軍事・外交面で米国いいなりの姿勢を続け、イラクへの自衛隊派兵を強行し、多国籍軍への参加を米国に約束した―ことをあげ、「いまや小泉内閣に、日本の平和と進路、国民のくらしと日本経済のかじ取りを担う資格がないことは、あまりにも明白だ」と強調しました。
反対討論に立った自民党の赤城徳彦議員は有事関連法、年金大改悪、道路公団民営化を小泉内閣の「大きな成果だ」と強調。公明党の西博義議員は年金大改悪について、「歴史始まって以来の大改革にとりくみ、尽力してきたのは小泉首相と坂口厚労相だ」と自賛しました。