2004年6月15日(火)「しんぶん赤旗」
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民間信用調査会社の帝国データバンクは十四日、五月の全国企業倒産が前年同月比20・2%減の千百八十二件だったと発表しました。十七カ月連続の減少です。負債総額は五千三百七十二億円(同32・9%減)で二カ月連続で一兆円を切りました。
しかし、「清算型の法的処理」と称され、事業継続の断念を強いられる「破産」と「特別清算」の合計が四百七十件で、全体の39・8%と過去最高を更新。「経営環境が改善されたとは言い難」いとしています。
倒産「抑制」の要因については、不渡り倒産の減少や、信用保証など公的金融支援をあげ、大手企業の業績回復の影響もあると指摘しています。
業種別では、建設、製造、卸売りなど五業種で同20%超の減少。上場企業倒産は一件。不況型倒産は八百八十件で、全体の74・5%。業歴三十年以上の老舗倒産は三百十八件で、全体の26・9%と依然高率です。
同日発表の東京商工リサーチ集計による五月の全国企業倒産は千八十九件(同25・0%減)、負債総額は四千二百九十七億円(同45・5%減)でした。