2004年6月9日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員と大森猛前衆院議員は八日、山梨県の北富士演習場に建設されたイラク・サマワの自衛隊宿営地の模擬施設を調査しました。
調査には、花田仁参院山梨選挙区候補、赤嶺政賢衆院議員秘書、吉岡吉典参院議員秘書、渡辺正好衆院山梨2区候補、天野千文忍野村議らも同行しました。
模擬宿営地は、イラクに派兵された自衛隊が襲撃を受けたことを想定した訓練のためにつくられた巨大施設(四百五十メートル×二百五十メートル)です。周囲は二メートルほどの高さの土塁に囲まれ、その外側には有刺鉄線が張り巡らされていました。
一行は、陸上自衛隊富士学校の坂元順一副校長の案内で、同施設や陸上自衛隊北富士駐屯地にある富士訓練センターを視察し、説明をうけました。しかし、調査団が模擬宿営地の土塁内側に入ることを認めず、土塁の高さなどについても明確な回答をしませんでした。
調査終了後、小池議員は「現地調査を行い、自衛隊側の対応に接して改めて、模擬宿営地の危険性を感じた。自衛隊が襲撃を受けたことを想定した訓練を行うこと自体、『非戦闘地域』という政府の説明が虚構だったことを示している。模擬宿営地の撤去、自衛隊の撤退を実現するために全力をあげたい」と語りました。