2004年6月9日(水)「しんぶん赤旗」
|
日本共産党の志位和夫委員長は八日、党本部にエスティファノス・アフォルキ・ハイレ駐日エリトリア大使の訪問を受け、懇談しました。日本共産党と同国大使館との交流は今回が初めてです。
大使はエリトリアについて、アフリカ北東部に位置する「戦略地点にあり、古い歴史を持つが一九九三年に独立した新しい国。諸民族の十字路でイスラム教、キリスト教、ユダヤ教が共存している国だ。アフリカの自然が凝縮された国で、首都から港まで移動すればアフリカの四季をすべて経験できる」と紹介しました。
大使はこの懇談に感謝しつつ、「アフリカの角」と呼ばれるこの地域の情勢、中東問題などについて述べました。
志位氏は、大使の訪問を歓迎すると同時に、日本共産党の野党外交の発展、異なる価値観を持つ文明間の対話と共存、イスラエル・パレスチナ紛争に対する党の立場などを説明しました。
大使は、エチオピアとの国境紛争についてのエリトリアの立場を説明し、政権党の「民主主義と正義のための人民戦線」のアラミン・モハメド・サイド書記長からの書簡を志位委員長に手渡しました。
志位氏は「アフリカの国境は植民地主義の名残を残す複雑なものだけに、法と道理に基づいた話し合い解決が重要だと思います」と述べました。
この懇談には、緒方靖夫国際局長が同席しました。