2004年6月5日(土)「しんぶん赤旗」
井上喜一防災担当相は四日の閣議後記者会見で、長崎県佐世保市の小学校で起きた女子児童死亡事件について、「元気な女性が多くなってきたということですかな、総じてどこの社会も」と発言しました。
この発言に細田博之官房長官は同日午後の記者会見で、「低年齢の親しい同士の小学生による事件で、重く受け止めるべき問題。そうした中で誤解を受けるようなことを言うのは適当ではない」と批判。その上で「きちんと誤解を解くように」と、秘書官を通じて電話で注意したことを明らかにしました。
井上氏は、加害者が女児だったことに触れ、「男がむちゃをやって好き勝手はあったかもしれないが、女の子は初めてではないですか」と指摘。「最近は男、女の差はなくなってきたんだね」とのべました。
井上担当相は会見後、発言について改めて記者団に「事件そのものの背景は分からない。一般論として言っただけだ。撤回・訂正はしない」と開き直りました。