2004年6月4日(金)「しんぶん赤旗」
旧日本軍による性暴力に現在も苦しむ元「慰安婦」を支えようと「被害女性に希望を! 補償立法の成立をめざして!」の院内集会が三日、国会内で開かれました。中国とフィリピンの被害者が発言し、政府に謝罪と賠償を求めました。性被害の立法解決をめざす「下関判決を生かす会」が主催し、約百三十人が参加しました。
フィリピンのピラール・フリアスさん(76)とナルシサ・クラベリアさん(73)は二〇〇三年に最高裁で上告を受理棄却され敗訴しました。クラベリアさんは目の前で母親が日本兵によってレイプされました。「この事実が認定されないのはたいへんに苦しいこと。尊厳を回復するためにたたかっている」と話すたびに涙が出るといいました。
中国からは七日に東京高裁で最終弁論を控えた李秀梅さん(76)と二日に証人尋問に立った母親の遺志を継ぐ張粉香さん(58)、これまで六十人の聞き取りをしてきた張双兵さん(51)が発言。張双兵さんは「女性の心をなぐさめ、恨みをはらすために調査してきた。正義を取り戻したい」とのべました。
集会には日本共産党から吉川春子参院議員が出席し、「補償法案の提出を会期ぎりぎりまで頑張っていきたい」とあいさつしました。
集会には石井郁子衆院議員、八田ひろ子、吉岡吉典両参院議員が賛同しました。