2004年6月4日(金)「しんぶん赤旗」
坂口力厚生労働相は三日の参院厚労委員会で「社会保障の今後を考えると、消費税抜きに考えるのは難しい。国民にはっきりお願いしなければならないところにきている」とのべ、年金など社会保障財源を口実にした消費税増税に強い意欲を示しました。日本共産党の池田幹幸議員に対する答弁。
池田氏は、与党が昨年末に決めた「税制改革大綱」で基礎年金の国庫負担割合を三分の一から二分の一へ引き上げる財源のなかに、二〇〇七年度を目途に「消費税を含む抜本的税制改革を実現する」と明記していることを指摘し、〇七年度の時点で消費税増税を実施しなければならないと考えているのかと追及。坂口厚労相は「社会保障全体のなかで、年金の割り振りをどうするか考えていく。そのなかで、消費税も含めて考えていく」と答弁しました。池田氏は、消費税が低所得者ほど負担が重くなる逆進性の強い税制であることを指摘し、「年金、社会保障の財源とするには、もっともふさわしくない税金だ｣と批判しました｡
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