日本共産党

2004年5月26日(水)「しんぶん赤旗」

細田官房長官運転手給与

肩代わり献金は税金還流

参院委 吉川議員、返金求める


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質問する吉川春子議員=25日、参院内閣委

 日本共産党の吉川春子議員は二十五日の参院内閣委員会で、細田博之官房長官が日本道路公団の事実上のファミリー企業「日本道路興運」から運転手の派遣を受け、八年間にわたり三千百四十三万円も肩代わりしてもらっていた問題をとりあげ、公共事業受注企業からの献金を返金すべきだと追及。細田氏は「(返金など)いろいろな可能性を含め検討したい」と答えました。

 吉川氏は、道路公団から十九億円、国交省から八十九億円も受注している企業から政治献金を受け取ることは「公費の還流」だと指摘。日本道路興運は二億八千万円の所得隠し、使途秘とく金を摘発され追徴金を課せられた会社であり、返金するよう迫りました。

 さらに、細田氏が同社から派遣されているとは知らなかったとしていることについて、運転手を経歴不問で雇うことは通常は考えられないことであり、事実を知っていたはずだと追及。細田氏は「それまで雇っていた運転手が急死し不便していたので急きょ採用した」と答えました。

 吉川氏は、同社が国土交通省と契約している額から見ても運転手の給与は高すぎるのではないかと追及。細田氏は「高いことに驚いている」とその不自然さを認めました。

 吉川氏は、肩がわりは政治資金規正法違反であり、修正申告をしても虚偽記載の責任は免れないと批判。政治資金規正法で同社の政治献金総額の上限は七百五十万円で、修正申告を加えると上限を超えると指摘しました。細田氏は、「上限を超えるかどうかは会社の問題で自分は承知しない」と逃げの答弁に終始しました。


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