日本共産党

2004年5月21日(金)「しんぶん赤旗」

第2名神

2区間中止も選択肢

参院委 宮本議員追及に国交相


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質問する宮本岳志議員=20日、参院国土交通委

 日本共産党の宮本岳志議員は二十日の参院国土交通委員会で、第二名神高速道路計画のムダな二区間の建設は中止せよと追及。石原伸晃国交相は中止も選択肢に入ると答えました。

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 宮本氏が取り上げたのは、名神高速に平行して計画されている第二名神の大津市―京都・城陽市、京都・八幡市―大阪・高槻市の計二区間三十五キロ。昨年八月には「京滋バイパス」が開通、三本の高速道路が平行して走ることになります(図)。政府が定めた高速道路の「抜本的見直し区間」(五区間百四十三キロ)に含まれており、検討される予定です。

 宮本氏の「二区間は中止するのか」との質問に、国交省の佐藤信秋道路局長は「京滋バイパスが完成したため需要見通し等も考え直すことになった」と答えました。

 宮本氏は、「京滋バイパス」の開通によって、複数ルートの確保、渋滞緩和、災害時のルート確保という第四次全国総合開発計画の整備目標は達成されたと指摘。二区間の事業費は約一兆一千億円で、一キロあたり三百十四億円、平均的な建設費の六倍に及ぶことをあげ、「これ以上のムダはない。見直しなどといわず、きっぱり中止すべきだ」と迫りました。

 石原国交相は、三重のルートで建設効果が低くなり、費用も高い点が見直しの中心になると認め、宮本氏の「中止も選択肢に入るのか」との追及に、「つくらない、つくる、すべて選択肢に入る」と答弁。中止もありうる考えを示しました。



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