日本共産党

2004年5月19日(水)「しんぶん赤旗」

労働時間増で賃金減

常用労働者は6年連続減

03年度


グラフ

 “賃金総額は三年連続で減少し、労働時間は八年ぶりに増加、労働者は六年連続で減っている”――厚生労働省が十八日発表した二〇〇三年度の毎月勤労統計調査(確報値、従業員五人以上の事業所)で、こんな実態がわかりました。小泉内閣が発足した〇一年以降、賃金減少・実質賃金低下が目立つのが特徴です。

 それによると、月平均の労働者一人当たり現金給与総額は前年度比0・9%減の三十三万九千四百七十一円で、三年連続で減少しました。特に、残業時間の増加により所定外給与が3・3%増となった以外は、所定内給与(基本給・家族手当など)、特別給与(一時金・ベースアップ差額追給分など)ともに減少し、それぞれ五年連続で減少し同0・7%減、六年連続で減少し同3・3%減となっています。実質賃金は、同0・7%減となり三年連続で減少しました。

 一方、月平均の労働者一人当たり総実労働時間は八年ぶりに増加に転じ、前年度比0・3%増の百五十二・七時間になりました。所定内労働時間では八年ぶりに増加し同0・1%増。残業など所定外労働時間は二年連続の増加で同4・1%増となり、とくに製造業で同8・5%増と増加が目立っています。

 雇用では、常用労働者(正社員と一カ月を超える有期雇用)が前年度比0・4%減で六年連続して減少しました。このうち、短時間(パート)労働者を除く一般労働者が六年連続で減少し同2・2%減となる一方、パート労働者は同6・6%増で増加が続いています。


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