日本共産党

2004年5月19日(水)「しんぶん赤旗」

私学経営を透明に

私立学校法改正に賛成

林氏


 私立学校を設置・運営する学校法人の理事会の法定化、財務情報の公開の義務化などを内容とする私立学校法改正案が四月二十八日の参院本会議で、全会一致で可決・成立しました。

 成立に先立つ二十七日の文教科学委員会で参考人質疑と政府質疑が行われ、林紀子議員が質問しました。

 参考人の日本私立大学教職員組合連合の今井証三委員長は「改正案はいくつかの点で前進がみられる」と評価した上で、現場の教職員による内部監査の重要性を指摘しました。

 林氏が質疑で、内部監査制度の検討を求めたのに対し、原田義昭文部科学副大臣は「内部監査をしっかりやるように指導してきた」と答弁。林氏は不祥事を抱える私学で、教職員が告発しただけで解雇される事例があることを指摘し、教育基本法などでも教員の地位は保障されるとされており、徹底すべきだと求めました。河村建夫文科相は「趣旨は徹底されなければならない」と答えました。

 林氏は、私学が八割を占める幼稚園では給与に公立と大きな格差があると指摘し、その原因が家族経営など園の「私物化」といわれる現状にあるとのべ、改善を求めました。文科省の加茂川幸夫私学部長は「管理運営の改善、趣旨の徹底を図りたい」と答弁しました。


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