日本共産党

2004年5月14日(金)「しんぶん赤旗」

諫早湾干拓開門調査

見送り表明は再検討せよ

高橋議員、農水相に求める


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質問する高橋ちづ子議員=13日、衆院農水委

 日本共産党の高橋ちづ子議員は十三日の衆院農水委員会で、亀井善之農水大臣が諫早湾干拓事業にかかわる中・長期開門調査を実施しないと表明したことをとりあげ、漁業関係者や自治体、住民の願いを踏みにじるもので断じて認められないとのべました。

 開門調査は、ノリ不作・漁業被害などの有明海異変と干拓事業との関連を解明するため、農水省が設置した第三者委員会が二〇〇一年に実施を提言したものです。

 高橋氏は、熊本、福岡、佐賀の各県議会を含む三十四自治体で調査の実施を求める意見書が採択されていることや、「一枚三十円のときもあったノリの値がいま三円から十二円だ」「もう漁業をやめざるをえない」との漁業者の声をあげ、政府の姿勢を追及。

 農水省が開門調査の代替策として行うとしている環境調査について「調査の結果、干拓事業と異変との関連が明らかになった場合、事業を中止するか」とただしました。

 亀井農水相は「新たに調査をおこなっても、諫早湾干拓事業が有明海の環境に大きな影響を与えることになるとは考えていない」と答え、事業を中止する考えはないことを明らかにしました。

 高橋氏は「やる前から結果がわかっているような調査を調査とはいわない。漁業者が納得できる調査をおこなって(開門調査を)再検討することを求める」とのべました。


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