2004年5月12日(水)「しんぶん赤旗」
山形テレビ(YTS・テレビ朝日系列、堀田稔社長)は、自民党山形県連の制作した広報番組を放映したことについて、五月十日付で堀田社長ら四人を減給などの処分にしました。
同社は三月二十日に「自民党県連特別番組・三宅久之のどうなるやまがた!〜地方の時代の危機〜『県民へのメッセージ』」を放映。加藤紘一元自民党幹事長ら山形県選出の自民党国会議員五人による座談会など、九十分間にわたり同党の主張を一方的に紹介しました。
日本共産党山形県委員会(後藤太刀味委員長)は四月八日、政治的中立を規定した放送法を逸脱し、「放送の見返りに放送料を受け取ることは関係法を二重に踏みにじり、このようなことを許すことは財力のある政党に公共の電波を明け渡すものとなり、民主主義の根本を揺るがす」との見解を明らかにし、▽適切な放映でなかったことを視聴者に明らかにする▽今後は特定政党だけの番組を放映しないことを求める抗議と申し入れをおこなっていました。