日本共産党

2004年5月11日(火)「しんぶん赤旗」

「中傷やめよ」ネット署名4,965人に

イラク人質事件で集会

郡山さん「伝えなければいけないこと見に行った」


 東京大学の教職員有志が始めたイラク日本人人質五人への非難・中傷をやめるよう訴える緊急アピールへの賛同署名第一次集約の報告集会が十日、国会内で開かれました。「人質」だった郡山総一郎さんもゲストとして発言。五十人余が参加しました。「イラクから帰国された五人をサポートする会」が主催したものです。

 報告にたった醍醐聰教授・同会世話人代表は十日の午前十時半現在で、署名数は四千九百六十五人(うち大学関係者千五百二十四人)、メッセージ数二千四百五十四件にのぼることを発表しました。

 「政府がいう人道支援は私が学んできた人道とは全くちがうもの」(看護師)などのメッセージが紹介されました。百ページの署名簿と四百ページのメッセージは、人質三人とその家族に対する「『救援費用』の請求に関する質問書」とともに集会後、首相、官房長官、外務大臣に提出されました。メッセージは郡山さんに手渡され、ほかの四人にも送られます。

 醍醐教授は、人質五人に対する中傷に憤りを感じて始めたネット署名に多くの賛同が寄せられていることについて「大学人が始めたことですが、本当の意味での連帯を感じている」と話しました。

 郡山総一郎さんはバッシングについて「家族へは気にするが、自分へのは気にしない」と語り、「僕は間違っていない。本当に必要なものは何なのか、伝えなければいけないことを見に行った」とまっすぐ前を見て話し、参加者の拍手をうけました。

 署名・メッセージは次のインターネット・ホームページからできます。

 ac-net.org/honor


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