日本共産党

2004年5月7日(金)「しんぶん赤旗」

「もう戦争しないで」

多彩な演劇人が朗読劇


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朗読劇「おやすみ世界のこどもたち」。兵士の発砲で子どもたちが次つぎ倒れていく=5日、東京・世田谷区下北沢ザ・スズナリ

 「非戦を選ぶ演劇人の会」(実行委員は永井愛、渡辺えり子氏ら十九人)は五日夜、東京・下北沢でピースリーディング(朗読劇)「おやすみ世界のこどもたち」を開催しました。昨年春以来、情勢に応じて台本を書き換えながら続けられ、今回で五回目の集いです。

 今回は、川原亜矢子さんなどの初参加を含め、柄本明さん、吉田日出子さんなど多彩な演劇人が出演。会場の小劇場ザ・スズナリは、舞台上やロビーにも観客があふれ、二百二十人の参加者の熱気でむせかえりました。

 歌やダンスも盛り込んだピースリーディングは、「もう戦争しないで」と訴える子どもたちの作文の朗読からスタート。出演者は、広島、長崎の被爆者や、南京大虐殺の被害者と加害者、ベトナム戦争の従軍兵士などによる、戦争の実態を生々しく告発した証言を朗読。現在進行中の戦争として、アメリカ軍が一般市民や救急車まで狙撃対象としているイラクのファルージャの現状を伝えたイギリス人女性の報告文も朗読されました。

 劇作家の永井愛さんと篠原久美子さんは、同会が四月に自衛隊の即時撤退を求める緊急アピールを発表し賛同が広がっていることや、「『自己責任』論による非政府組織、市民団体、ジャーナリスト等の活動への批判に憂慮します」という共同声明に賛同したことなどを報告しました。



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