日本共産党

2004年4月23日(金)「しんぶん赤旗」

牛肉 駆込み焼却か

BSE対策府肉連など 能力超え大量に


 大阪府食肉事業協同組合連合会(府肉連)がBSE(牛海綿状脳症)対策を悪用した牛肉偽装事件で、府肉連と大阪府同和食肉事業協同組合連合会(府同食)が、ごみ処理場の一日の処理能力を超える大量の牛肉を搬入していたことが明らかになりました。

 二〇〇二年一月二十三日に雪印食品の牛肉偽装事件が発覚。農水省は、同三十一日付で買い上げ牛肉焼却処分の一時停止を各自治体に通達しました。

 両団体が牛肉を「駆け込み」で処理したとみられ、府警捜査二課は焼却を急いだ経緯について調べを進めています。

 府肉連、府同食が抱えた買い上げ分牛肉のほとんどは、○二年一月上旬から、ゴミ焼却場「柏羽藤クリーンセンター」(同府柏原市)に搬入、焼却されました。同センターの責任者は、羽曳野市の福谷剛蔵市長。両食肉団体の幹部でハンナン元会長の浅田満容疑者(65)=詐欺罪で逮捕=は、同市長の有力後援者です。

 当時、同センターの焼却能力は日量約三百トン。一般ごみの処理を考え、牛肉の焼却は同三十トンと決められました。しかし、同月十一日から三十一日の間に搬入された牛肉は計九百五十六トン。日量三十トンを超えた日は十三回ありました。

 特に三十一日は、一日で計百十七トンが持ち込まれました。搬入元から前日、同センターに「当面(焼却を)休むから、三、四日分まとめて引き取ってほしい」と話があったといいます。


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