2004年4月19日(月)「しんぶん赤旗」
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「参議院選挙に勝ち、政治を変え、職場を変えよう」―。公示まで二カ月後に迫った参院選で日本共産党の前進をなんとしてもかちとろうと全国労働者日本共産党後援会は十七日、全国交流・決起集会を東京都内で開きました。中央産別と各都道府県の代表百二十人が参加。情勢と党の政策を学び、経験を交流し、活発に討論しました。
西川征矢代表委員(全労連副議長)が主催者あいさつ。国民の生きる権利という点でも、憲法や平和の問題でも、戦後史を左右する重大な選挙戦と日本共産党の勝利の意義を強調しました。
小池晃参院議員・政策委員長が「いま政治と日本共産党をどう語るか」と題して講演。人質事件で国民の関心が高まっているイラク情勢、憲法改悪の動き、暮らしと経済、年金問題での党の立場を縦横に語りました。
岩田幸雄事務局長が報告・提案。自衛隊派兵、年金・憲法改悪をすすめる小泉自公政権への国民の怒り・不安は頂点に達している、悪政に対決しない民主党と「二大政党化」への失望が広がり、日本共産党躍進の新たな可能性が広がっていると指摘。政党選択を前面にした参院選は、労働者後援会の本領を発揮するときであり、全労働者を対象にした選挙活動をすすめようと提起しました。後援会幹部を先頭に、職場後援会の確立や活動を促進する援助は緊急・重要課題と強調。「しんぶん赤旗」拡大と結んだ対話と支持拡大をすすめていこうと訴えました。
討論では、全国でとりくんでいる経験が生き生きと報告されました。
神奈川県の代表は、泊まり込み学習会を八十二人の参加で開き、労働者後援会として演説会を初めて成功させたなどの活動を紹介。全労働者を視野に入れた構えを大きくするとりくみを貫くなか、連合加盟の組合役員が「総選挙で共産党が後退したのは非常に残念だ」「民主は自民より右」と日本共産党への期待をのべる一方、民主党支持を組合員になりふり構わず押しつけている実態もあり、労組幹部を務めている活動家が選挙活動の先頭に立っていくことの重要性を強調しました。
「宣伝中に『先日解雇された』と憤まんやるかたない思いを連合労組の組合員がぶつけてきた」というのは、岩手県の代表。八百人の工場を希望退職や広域配転で三百人ものリストラを強行し、労組役員はリストラされない職場にさっさと移ったといいます。「選挙で日本共産党が躍進しなければ労働者の雇用も生活も守れないことを実感した」と表明しました。
大阪府の代表は、リストラで長時間・過密労働がまかり通る大企業職場で、労働者が「『赤旗』をとれば、会社にこき使われるだけの職制にならなくてもいいのでは」と購読を申し込むと、会社は「それでもいいから職制になれ」と迫るので、今度は「共産党に入れてほしい」といってきたエピソードを紹介。対話のなかで労働者の悩みを聞くことや、有権者の30%にもなるパートや派遣など不安定雇用労働者に党の政策を知らせ、ともに政治を変える活動を重視したいとのべました。
京都府の代表からは、労働者に犠牲を強いる小泉「構造改革」のもとでも、サービス残業(ただ働き)の根絶へ厚生労働省に二つの通達を出させるなど日本共産党が大きな実績をあげていることや、新しい党綱領に確信を持ってたたかうための資料を作製、活用しているとのべました。労働者同士が競争させられ、職場でばらばらにされている状況もあるが、“つながりネットワーク”名簿をつくって対話と支持を広げ、反撃の第一歩にしていくと発言しました。
農協労働者後援会は、農村でこつこつと対話をするなかで、「おめに頼まれれば断りにくい」と共感が広がっていることに確信を深めているとのべ、「九割の農家はいらないという小泉『農業構造改革』の家族農業つぶしに立ち向かっていく」と決意をのべました。
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佐藤三男・党国民運動委員会副責任者・労働局長は、参院選を「しんぶん赤旗」読者三割増でたたかう意義を強調。情勢は日本共産党の前進を求めているということが非常にわかりやすくなっているとしたうえで、情勢がよくても自動的に支持は増えないとのべ、機関紙拡大で労働者との結びつきを強め、自らの奮闘で党の躍進の波を起こそうとのべました。日々の忙しさに流されないようにと、職場の机のなかに「赤旗」を入れ、自らを奮い立たせている労働者の例も紹介し、職場でどのように政治の風を吹かせるか、大いに挑戦していこうと訴えました。
全国労働者後援会の全国交流・決起集会は、「すべての労働者後援会員が決起して、参院選挙で勝利し、政治を変え、職場を変えよう」とのアピールを採択しました。
アピールは、日本共産党の前進をかちとるうえで、労働組合・団体の線にそって活動する労働者後援会の役割はきわめて重要と強調。すべての労働者後援会と会員が「全国は一つ」の立場で、比例代表五議席の絶対確保、労働者が集中する七現職選挙区の議席死守と全国での躍進のために大奮闘しましょうとのべ、次の五項目の活動をよびかけています。
(1)すべての後援会が活動を強化しながら体制を確立し、新しい綱領と第二十三回党大会決定・「ハイライトビデオ」や近く発表される選挙政策などをまなび、身につけ、縦横に活用して活動しましょう。
(2)職場でも地域でもビラの配布、駅頭・街頭・門前宣伝など、全有権者を対象にした大量宣伝活動を展開し、それと結んで職場の仲間、仕事を通じての結びつきを生かし旺盛な対話、支持拡大をすすめましょう。それらの活動のなかで「赤旗」読者三割増、後援会員の拡大にとりくみ、相乗的に前進させましょう。
(3)労働者後援会の役員や労組・団体役員の会員は、職場・単位後援会の確立と活性化のために、オルグ(組織援助)や学習会の講師活動に役割を発揮しましょう。空白職場・未組織労働者も重視し、あらゆる職場での後援会づくりと会員の拡大をすすめましょう。
(4)「後援会ニュース」を発行し、活動に役立つ政策や争点を明らかにしたり、活動の経験や情報を交流し、激励しあって活動をすすめましょう。
(5)反共攻撃や「特定政党支持」押しつけ、政教一体選挙、ぐるみ選挙など、他党派の攻撃に対しては日本共産党とともに機敏に反撃しましょう。