2004年4月14日(水)「しんぶん赤旗」
民主党は十三日、衆院の比例代表定数を現行の百八十から八十削減して百議席にすることを盛り込んだ公職選挙法改悪案を国会に提出しました。
同党が昨年総選挙のマニフェスト(政権公約)に掲げていた方針の具体化です。「二大政党」制の流れを選挙制度上から人為的に促進するため、比例代表を減らして小選挙区制の比重をより強め、少数政党を締め出そうというものです。
民主党はもともと「将来的に単純小選挙区だけの定数三百もありうる」(菅直人代表)という立場です。国民の意思を反映する比例代表を削減する一方で、一つの選挙区で一人しか当選せず、大政党が得票以上に議席を独占する可能性が強い小選挙区制中心の制度にしようというのは、民主主義に反する暴挙です。