2004年4月9日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党の小林みえこ議員は八日の参院内閣委員会で、北海道警弟子屈(てしかが)署の裏金疑惑に関して、捜査費(国費)も裏金にされていた問題をとりあげ、「国民の税金が不正に使われていた問題であり、全国的な調査を行うべきだ」と追及しました。
これに対し、小野清子国家公安委員長は「不適正な支出が判明したことは遺憾」とのべ、国費である捜査費の不正支出を初めて認めました。
しかし、調査については「都道府県で対応すべき」と答弁しました。
三月二十四日の同委員会で小林氏は、同署の斎藤邦雄元次長が作成した「裏金メモ」を示し、報償費(道費)だけでなく捜査費も裏金に使われていた疑惑を追及していました。
道警の芦刈勝治本部長は六日、捜査費についても不正支出があったことを認めました。
小林氏は、無責任な警察庁・国家公安委員会の姿勢を批判するとともに、裏金が使われていた餞別(せんべつ)について、「一九九六年になくしたというが、斎藤氏のメモによれば二〇〇一年にも裏金が餞別に使われている」と指摘。この問題の調査を抜きに全容解明はないとして、徹底した調査を求めました。小野委員長は「事実関係の確定のためには元次長の聴取が必要」と答えました。