日本共産党

2004年4月6日(火)「しんぶん赤旗」

参院決算委小林議員

過密化する養護学校

特別教室維持し整備を


グラフ

 日本共産党の小林みえこ議員は五日の参院決算委員会で養護学校の過密化問題をとりあげ、障害児教育に欠かせない特別教室を維持するなど設備の改善と障害児教育の予算拡充を求めました。

 養護学校などへ通う子どもはこの三年間で約七千七百人増え、大阪では府立寝屋川養護学校で三百二十人(四月一日現在)など二百人以上の学校が十一校にものぼり、過密化しています。

 文科省の近藤信司初等中等教育局長は学校の適正規模について「養護学校には規定はない。各地方自治体が判断すべきもの」と答弁。これにたいし、小林氏は「国として適正規模を設けるべきだ」と指摘、トイレ不足となりポータブルトイレを廊下に並べたり、音楽室などの特別教室を普通教室に転用している現状を示し、特別教室を維持して施設整備を早急に行うよう迫りました。河村建夫文科相は「いまはじめて聞いた。(指摘された)状況について把握させていただき問題点を解消していくよう努力してまいりたい」と答えました。

 小林氏は、障害児学校の在籍者数が増えているのに、予算は減少していることをパネルを用いて示し、「行き届いた教育を保障できるのか」と追及しました。近藤局長は「厳しい財政状況下だが、予算の確保には今後とも努めていきたい」と答えました。


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