2004年4月6日(火)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の市田忠義書記局長は五日午後、国会内で記者会見し、年金改悪法案をめぐる党の基本的な対応についてのべました。
市田氏は、「法案への態度、立場が違うとか、相手の答弁が不十分だとかで、審議を投げ捨てたり、ボイコットするという立場はとらない。法案に対する問題点があれば、国会の審議を通じて批判し、わが党の対案は国会審議を通じて明らかにするというのが一貫した基本的な立場だ」と語りました。
「年金一元化」をめぐる小泉純一郎首相の答弁に納得できないので欠席するという民主党の態度について、「立場が違うから、答弁が納得いかないから、自分たちの法案が準備できていないからというのは成り立たない。それはわが党とはまったく違う。それを言い出したら、国会にまったく出ることはできない」と指摘しました。
日本共産党が二日の衆院厚生労働委員会を欠席したことについて、先に付託されている二つの法案の審議を先にやるのが国会のルールであり、党がそのことを指摘し、協議中だったにもかかわらず、与党がそれを無視して年金法案の審議を勝手に強行したと指摘。「抗議の意味で出席しなかった」と説明しました。「そのことを理由に本会議に出席しないとか、他の委員会に出席しないという立場は今後もとらない」と強調しました。
今後の法案審議については「重要な法案であり、厚生労働委員会でよく議論し、審議のやり方についても合意の上でやることがのぞましい」としたうえで、七日にも予定されている同委員会には「国会のルールにのっとったやり方がやられたら、審議には当然出席する」と表明しました。