2004年4月5日(月)「しんぶん赤旗」
|
【パリ=浅田信幸】「ヨーロッパ、それはわれわれ自身だ」のスローガンで三日、欧州労連のよびかけた「社会的権利を重視した欧州統合」を求める欧州統一行動がドイツ、フランスなどで数十万人が参加して行われました。イタリアでも年金制度改悪に反対して百万人がローマで集会を開きました。
欧州労連は「大手株主の利益最優先の米国流経営」が欧州各国で強行されつつあると批判。「社会的連帯と公正、平等の強化」「社会的権利を盛り込んだ欧州憲法の制定」を要求しました。
欧州労連 欧州の統合の流れに労働者の意向を反映させる目的で一九七三年に設立されました。「社会的権利を守るヨーロッパ」を実現するため、さまざまな労組の結集に努力。現在、欧州三十五カ国の七十七の全国労組センターを結集し、加盟組合員総数は約六千万人。欧州連合(EU)内で労組を代表する唯一の欧州組織として認められています。