2004年4月2日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党員であることを理由にした思想差別が神戸地裁で断罪された新日鉄広畑争議の解決を求めて一日、同争議団や支援者が東京・千代田区の新日鉄本社前で要請行動をくりひろげました。
争議解決を求める共同行動でJMIU(全日本金属情報機器労働組合)も集結。三百五十人が「新日鉄は控訴を取り下げろ」「話し合いのテーブルにつけ」と唱和しました。
兵庫からは夜行バスで四十人が参加しました。兵庫県姫路市の中筋節子さん(55)は「家族まで差別することが新日鉄という大企業でまかり通っていたとは絶対許せない」といいます。
原告の萱嶋一百さん(63)は「二十九日に勝利判決がでたと思ったら、翌日には会社が控訴したというニュースを知って、本当に怒りがわきました。妻は『また長いたたかいになるんやね』といいますが、ここで負けられない」と力を込めました。
本社前行動で、JMIU金属機械反合闘争委員会の阿部勝副委員長は、石川島播磨重工業の勝利和解と新日鉄広畑の勝利判決が、労働者を大きく励ましているとのべ、運動をさらに強めていこうとあいさつ。新日鉄広畑争議支援県共闘会議の藤田和夫さん(兵庫労連副議長)は、共産党員を思想差別し、すすめてきたリストラが死亡災害の多発や名古屋製鉄所の火災など生産活動まで阻害していると訴えました。
日本共産党から大沢辰美参院議員が訴えました。