2004年4月2日(金)「しんぶん赤旗」
消費税の導入から十五年にあたる一日、商品の価格表示を税込み価格にする総額表示が実施され、中小業者の消費税免税点が一千万円に引き下げられました。消費税廃止各界連絡会と、消費税をなくす全国の会はこの日、東京都内の駅前で、「国民は暮らし破壊、大企業は減税。不公平な悪税、消費税の増税やめよ」「消費税の大増税は許しません」と宣伝し、増税反対の署名活動をおこないました。
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消費税廃止各界連絡会は新宿駅西口で、全国商工団体連合会、全国保険医団体連合会、全労連など十団体の百二十人が行動。一時間で二百二人が署名に応じました。
日本共産党の石井郁子副委員長は、消費税導入後、百三十六兆円が国民から吸い上げられ、大企業には百三十一兆円の減税が行われたことを示し、福祉目的がまやかしだったと指摘。また、最低保障額を当面月額五万円とする同党の年金政策を紹介しました。
東京・杉並区在住の畠山広子さん(59)は、署名した後、「増税には絶対反対です。5%に引き上げられたとき家計にずしんと響くのを実感しました。小泉さんは国民の生活感覚を理解していない」とのべました。
消費税をなくす全国の会は、花見や家族連れでにぎわうJR上野駅前で、「消費税アップ絶対反対」と書いた風船や横断幕を掲げて宣伝。東京の会、台東の会などから約五十人が参加し、約一時間で百人以上から署名が寄せられました。
千葉県市川市から来た金屋知子さん(62)は「内税だと税金を払う感じが薄い。いつの間にか消費税が10%になってしまったら大変です」と署名。年金生活の男性(66)=埼玉県川口市=は「消費税が上げられるなんてやりきれない。年金も保険料が上げられ、給付は下げられるというじゃないか」と怒りをぶつけます。
二十代のカップルは、男性が「こういう署名行動をしないとだめだね」と寄ってきて消費税増税反対の署名にサイン。宣伝隊が「財界や政府は、いずれ10%以上にしようというのよ」と話すと、「みんなで反対する運動をしなくちゃね」と語りました。