日本共産党

2004年4月2日(金)「しんぶん赤旗」

タイヤ脱落

整備不良説否定 三菱の報告書

02年、国交省に提出

穀田議員が追及


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質問する穀田恵二議員=31日、衆院国土交通委

 三十一日の衆院国土交通委員会で日本共産党の穀田恵二議員は、三菱ふそうのハブ欠陥リコール(回収・無償修理)問題で、国交省の監督責任を追及しました。

 タイヤ脱落事故について三菱側はこれまで利用者の整備不良が原因としてきましたが、整備不良が原因ではないことを示す重要な報告書を二〇〇二年六月に国交省に提出していたことが明らかになっています。

 穀田氏は、三菱が国交省の立ち入り検査の際に出していた「整備がゆきとどいて摩耗が少ないハブでも亀裂がおこる」というサンプル調査の報告書について確認したのかと追及。峰久幸義・自動車交通局長は「報告書の有無を確認できていない」と答弁。穀田氏は、人命にかかわる問題なのに調査もしていない無責任な姿勢は許されないと批判しました。

 穀田氏は、当時の自動車交通局長が「ハブの設計ミスで摩耗が発生するものではないことがはっきりしている」(〇二年五月、衆院国交委、日本共産党・瀬古由起子議員=当時=への答弁)と答えていたことをあげ、「はじめから三菱の立場を代弁していたといわれても仕方ない。反省が必要だ」と批判しました。

 石原伸晃国交相は「こちらにも非がある。早急に精査して委員会に報告する」と答弁。穀田氏が監督体制の充実を求めたのに対し、「リコール命令を実際に運用できるような体制の強化に努める」とのべました。


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