2004年3月29日(月)「しんぶん赤旗」
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「こういう機会は、めったにないことやから」―兵庫県の山あいのまち、西脇市で、不破哲三議長、市田忠義書記局長、大沢たつみ参院議員を迎えて二十八日開かれた日本共産党演説会には、保守系地方議員や、西脇市、近隣自治体の人たち、播州織物組合役員、会社社長などをふくめ、約九百人の人たちが幅広く集まりました。同市の演説会でこれまでの最高は七〇年代の約三百人。三倍におよぶ人びとで会場のホールがあふれ、第二会場でも多くの聴衆が聞き入りました。
西脇市は、人口約四万人。東経一三五度(子午線)と北緯三五度が交差しているため「日本のへそ」といわれる地で、播州織と釣り針の生産が伝統的な地場産業として知られています。同市に不破議長が来ることは、まちの話題になりました。
「『改革』をいうなら現状の診断が一番大事。日本の政治、経済の悪い根っこがどこにあるか見定めて本気で治そうとしている政党がどこか、参院選ではそこを見てほしい」。演説に立った不破氏はこうのべて、内政では大企業・財界いいなり、軍事・外交ではアメリカいいなりの現状と日本共産党の“治療方針”を鮮やかに示しました。
そして、日本共産党の野党外交を語り、多くの国ぐにで「われわれの期待する日本がそこにある」と共感をよんでいることを紹介、大きな拍手に包まれました。
八千代町の無所属町議、門脇保文さん(53)は「共産党が中東やアジアでこんなに幅広く外交を進めているとは知らなかった。政府もお手本にすればいいと思う。これからもどんどん外交を広げてイメージアップをはかってほしい。おおいに今後期待しています。がんばってください」と語りました。
職場の友人にすすめられ、共産党の演説会は初めてという宮崎延代さん(48)=西脇市=は「非常におもしろかった。共産党が海外にこんなに出ているとは思わなかった。これまで共産党というと政府になんでも反対のイメージがあったが、なかなか深い考えがあるんだなと思いました」と話していました。
雲水姿の臨済宗の僧侶(70)は「憲法の話に感動した。私も憲法を守る運動をやっているが、それが正しいことを確信できた」と語っていました。