2004年3月27日(土)「しんぶん赤旗」
電子機器部品の大手製造販売メーカーSMK株式会社(本社・東京都)が、神奈川県大和市にある大和事業所の労働者でつくる全労連・全国一般労働組合SMK分会組合員十人に対する賃金・昇格差別の是正などを求めた中央労働委員会の救済命令を不服として、東京地裁に訴えていた裁判で二十六日、同分会側勝利の和解が成立しました。
会社側は過去の賃金是正分を含む解決金を支払い、今後も各組合員ごとに賃金を是正します。
同社では、過去にも組合つぶしをねらった配転・解雇などで争議があり、事業所内での雇用保障、十分な事前協議などを確認した四文書(一九八九年)を取り交わして解決していました。
一九九〇年代に入り、会社は、人減らしリストラとたたかう同分会への攻撃を再開。四文書は失効したといい出し、分会員二人に茨城県の関連会社への出向を命じ、賃金・一時金の査定差別、一方的な役職降格と解任、就業時間内の組合活動を届け出制から許可制に変更するなどの攻撃を次つぎとかけてきました。
同分会は攻撃とたたかい、出向問題は最高裁で勝訴(二〇〇〇年)し、解決。賃金・昇格差別なども中労委の救済命令(〇二年)を勝ち取りました。
全労連・全国一般労組SMK分会の東宗男分会長(54)の話 全労連や神奈川労連の支援を受けて、勝利和解が実現しました。私たちは、今後も全労連の旗を高くかかげ、大企業の横暴を許さず、大企業が社会的責任を果たすよう職場・地域の仲間とがんばります。