2004年3月26日(金)「しんぶん赤旗」
【パリ=浅田信幸】米国の投機家として著名なジョージ・ソロス氏は二十四日付仏紙フィガロのインタビューで「スペインの選挙は米国人にとって模範だ」などと称賛しました。
ソロス氏は、「テロ事件が社会労働党政権の誕生に貢献したので、アルカイダの勝利ではないか」というフィガロ紙の質問に対し、「まったくそうではない」と言下に否定。そのような主張は「『われわれの側につかない者はテロリストの側にいるのだ』というブッシュの主張をおうむ返しにいうことだろう」と批判。続けて「スペイン人は、テロ攻撃の犯人がETA(「バスク祖国と自由」)だという(スペイン政府の)ウソに制裁を科したのだ」とスペイン選挙を称賛。「イラク戦争の理由についてだまされたのだから、米国人も同じように反応することを期待する」と、十一月の米大統領選でブッシュ大統領を敗北させるよう呼びかけました。
ソロス氏は、ブッシュ落選のためのキャンペーンを続けており、その運動に資金を提供しています。