2004年3月20日(土)「しんぶん赤旗」
賃金が二年連続で減少し、とくに五十代の男性の落ち込みが激しいことが、厚生労働省が十八日、発表した〇三年賃金構造基本統計調査(全国調査)結果でわかりました。
結果によると、賃金(残業代を除く税引き前)は、三十万二千百円で前年比0・2%減となり、二年連続で減少しました。男女別でみると、男性が前年比0・2%減で三十三万五千五百円、女性は同0・3%増で二十二万四千二百円でした。
年齢別でみると、落ち込みがめだつのは五十―五十四歳の男性で前年比1・7%減(大卒では同2・9%減)となり、四十五―四十九歳の男性賃金と並ぶ四十一万千九百円でした。女性は三十九歳以下はすべての年齢層で減少し、とくに十八―十九歳は前年比2・1%減と高く、十五万四千九百円となりました。
パートタイム労働者の一時間あたりの賃金は、男性千三円で前年比1・2%増、女性八百九十三円で同0・2%増でした。
企業規模による賃金格差は大企業を一〇〇として、男性は中企業八三で前年比一ポイント減、小企業七四で同一ポイント減、女性は中企業八九で同一ポイント減、小企業八一で同増減なしで、拡大傾向にあります。
調査は、昨年六月分。社員規模十人以上の民間事業所で、有効回答は四万二千。