2004年3月19日(金)「しんぶん赤旗」
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大企業各社が空前の大もうけを続ける一方、労働者にベースアップ(ベア=賃金のかさあげ)ゼロや“賃下げ”攻撃を強めるもとでの〇四春闘。全労連などでつくる〇四国民春闘共闘委員会は十八日、ストライキを含む全国いっせい行動に立ちあがりました。
今春闘で、ベア・ゼロや成果主義賃金の導入で事実上の“賃下げ”が相次いだJC回答について、日本経団連の奥田碩会長は「労使で討議する『春討』の色彩が強まったことは、望ましいことだ」と評価しました。
いっせい行動は、こうした財界・大企業がねらう賃金・労働条件の引き下げを許さず、パートや派遣など不安定雇用を含むすべての労働者に賃上げ・賃金底上げを―とよびかけたもの。四十七都道府県で三十五万人が参加し、建交労、JMIU(金属情報機器労組)、通信労組などが三十分から半日のストを実施、職場集会、昼デモ、スト職場の激励、大規模宣伝と多彩にくり広げました。
大阪では、「3・18大阪総行動」に一万人余が参加し、「パートの時間給を千円に」「イラクから自衛隊は撤退せよ」と書いた横断幕を掲げ、デモ行進しました。
大阪労連女性部の薮田ゆきえさん(53)は「大企業・財界は笑いが止まらないほど大もうけしているのに、ビタ一文賃上げをしない。パートや派遣の仲間の願いにこたえるためにも、大企業の身勝手な攻撃に負けてられない」と話していました。