日本共産党

2004年3月16日(火)「しんぶん赤旗」

松本市長に菅谷氏当選

共産党支援 自・民・公現職破る

長野


 現職と二新人でたたかわれた長野県松本市長選は十四日、投開票の結果、広範な市民でつくる「あたらしい松本の会」の新人で、日本共産党など十四団体でつくる「明るい民主市政をつくる市民の会」(明るい会)が支援する菅谷(すげのや)昭氏(60)=前県衛生部長=が四万八千七百五十八票(得票率48・80%)を獲得し、現職を破って初当選しました。

 菅谷氏は、箱もの行政から医療・福祉・教育・環境など暮らし優先に切り替える政策が支持されたと、喜びの談話。箱もの行政の象徴、百四十五億円の市民会館建設について「住民参加型の審議会を早急につくりたい」とし、合併問題は情報を提供し「民意を問いたい」と強調。「市政は常に市民が主役、行政は黒子。私は黒子に徹する。税金は市民が納得できる形で使いたい」と抱負を語りました。

 現職の有賀正氏は、箱ものを優先し、ツケを市民に押し付けていました。また、県が進める三十人規模学級の六年生までの拡大などに強く抵抗。市政でも、県政でも住民が望む改革を妨害する先頭に立ってきた人物です。

 選挙戦で現職陣営は、自民・民主・公明・「連合」・市職労などの推薦を取り付け、「二千五百団体」を使って猛烈な締め付け選挙を展開。謀略ビラもまかれました。これにたいし「市政を変えたい」「支持を押し付けるのはおかしい」「他の二人は悪口に終始し、聞くのがイヤになる」など、市民の願いと良識が発揮され、菅谷氏が当選しました。

 明るい会の池田国昭事務局長は、「このたたかいに参加し、貢献できたことを誇りに思う。これから民主市政としての菅谷市長を支える柱になる」と語りました。

 開票結果は次の通り。

当菅谷 昭60無新

     四八七五八

 有賀 正72無現

     三九〇四三

 田口敏子57無新

     一二一一八

(投票率62・14%)


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