2004年3月12日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党国会議員団は十一日、深刻化している鳥インフルエンザとBSE(牛海綿状脳症)対策、自給率拡大をめざす畜産・酪農対策について亀井善之農水相に申し入れました。
申し入れには、紙智子参院議員(議員団農林水産部会長)と、高橋ちづ子衆院議員、岩佐恵美、大沢辰美、西山とき子、はたの君枝、八田ひろ子、宮本岳志の各参院議員が参加しました。
鳥インフルエンザ対策では(1)搬出・移動制限をうけた農家・業者への損失補償(2)家畜伝染病予防法を改正し、損失補償の制度化、家畜所有者の通報を義務化する(3)鶏舎の野鳥侵入防止策への助成―などを要求。
BSE対策では、(1)アメリカ産牛肉について全頭検査など安全対策が確立するまで輸入を再開しない(2)打撃をうけた外食産業などへの経営支援を行う(3)死亡牛検査の経費を国が全額助成する―を求めました。
畜産・酪農対策では、(1)WTO(世界貿易機関)農業交渉などでは国内生産に打撃を与える関税引き下げ・撤廃を拒否する(2)加工原料乳補給金単価や、肉用子牛保証基準価格を引き上げる―などを求めました。
紙氏が「しっかりとした対策をお願いします」とのべたのにたいし亀井農水相は「食の安全と安心のためこれからも引き続き対策をとってまいりたい」とのべました。