日本共産党

2004年3月10日(水)「しんぶん赤旗」

「新大学」

批判的教員を排除

東京都 都立大総長に通告書


 東京都立四大学(都立大、科学技術大、保健科学大、都立短大)の廃止計画をめぐり、都の山口一久・大学管理本部長が八日、都立大学の茂木俊彦総長と会談し、都の計画に批判的な教員は「新大学には参加すべきでない」とする通告書を渡しました。

 都の通告は、四大学の廃止と「新大学」(首都大学東京)の設置は「改革である以上、現大学との対話、協議に基づく妥協はありえない」と断言。教員の処遇について「これまで公に改革に批判を繰り返してこられた人たち、意思確認書の提出を妨害してきた人たち」には、「建設的な議論が出来る保障がない」として、「なんらかの担保がないかぎり、新大学には参加すべきでない」としています。

 都立大学の意思決定機関である評議会は九日、山口本部長の発言は「受け入れることができない」と抗議し、大学関係者との開かれた協議を重ねて求める声明を発表しました。

批判認めず大問題

 東京都立大学・短期大学教職員組合の乾彰夫副委員長(都立大教授)の話 四大学の廃止と新大学設置が本当に「改革」であるなら、現大学と協議するのが当然です。「協議はありえない」と拒否するのはとんでもない。また、一切の批判を認めないという都の姿勢は、学問の場である大学とは相いれないものであり、社会的に見ても大変問題です。


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