2004年3月6日(土)「しんぶん赤旗」
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春闘勝利をめざして五日、全労連青年部、同女性部、日本医労連、公務労組連絡会などの行動がいっせいにとりくまれました。正午には、「すべての労働者に賃上げを! 年金改悪阻止」をかかげ、全労連と国民春闘共闘委員会主催の総決起集会が開かれました。黄色のネッカチーフをまいた女性たちやゼッケン姿の医療労働者など三千人が東京・日比谷野外音楽堂に集まりました。
総決起集会で全労連の坂内三夫事務局長は、全国千三百カ所で地域総行動がとりくまれるなど、春闘前半のたたかいがかつてない組合員参加で成功していることを強調。その背景に、大企業の大もうけの一方で、労働者の状態悪化の進行があると指摘し、執念をもって賃上げ回答を引き出そうと訴えました。二十日の国際反戦共同行動、四月十五日の年金ストライキの成功を呼びかけました。
公務労組連絡会の石元巌議長は、「国家公務員法違反」容疑の不当逮捕事件にふれ、「戦争する国づくり」の動きと軌を一にしたもので、こうした暴挙を見過ごせば、公務員の集会すら制限されるような事態にもなりかねないと批判しました。
この日、全労連女性部などは、菜の花を手に、東京・有楽町で宣伝。自衛隊のイラクからの撤退や育児・介護休業法改正、年金改悪反対などで国会議員への要請行動をしました。
全労連青年部は、若者の労働条件向上や就職・雇用改善を求めて議員要請。日本医労連は、安全でゆきとどいた医療を求めて要請行動をくりひろげました。公務労組連絡会は、国会請願デモや民主的公務員制度をめざす集会を開きました。
行動に参加した北海道の道労連青年協の出口憲次さん(28)は、「青年の問題としても最低賃金をあげることが大事と話し合い、初めて最低賃金で実際に生活する体験にもとりくみました。二十六人が参加し、マスコミにも注目されました。今春闘で賃金底上げや年金改悪阻止を実現したい」と語っていました。