2004年3月6日(土)「しんぶん赤旗」
ビラ配布弾圧、不当に起訴 |
「しんぶん赤旗」号外の配布を口実に警視庁公安部に逮捕・送検された社会保険庁目黒社会保険事務所の堀越明男さん(50)にたいし、東京地検公安部は五日、堀越さんを釈放したうえで、国家公務員法違反の罪で起訴しました。憲法に保障された思想・信条の自由、結社の自由を不当に侵害する逮捕に加え、公訴権を乱用する暴挙にたいし、国内外で批判や怒りの声が広がっています。
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今回の事件で急きょ結成された「国公法弾圧を許さない会(準備会)」の約三十人が同日、警視庁と東京地検がある東京・霞が関の官庁街で、堀越さんの不当逮捕に抗議し不起訴を求める宣伝と、要請行動をおこないました。
同日午後一時前、出迎えた人々の拍手の中、釈放された堀越さんは、支援者らの激励に感謝。不当逮捕について「民主団体や共産党を弾圧するためのもの」と怒りをこめて糾弾しました。
行動に参加した池田僚子さん(35)=東京・千代田区=は「母親が国家公務員だったのでひとごとではない」といい「弾圧がまかり通ればデモへの参加もポスター張りも許されなくなる。言論の自由がなくなる」と語りました。
堀越さんを激励しつづけてきた第一法律事務所の鶴見祐策弁護士の話 逮捕・起訴は、国民の政治的活動に対する悪らつな攻撃であって、絶対に容認できない。
政治活動の自由を保障した憲法の大原則を踏まえて、相手方の政治的意図を粉砕する決意です。
そのための大衆的な裁判闘争をおう盛に展開していきたい。警察・検察の暴挙に対し、怒りを燃やす多くの人々の力を結集し、相手を孤立させ、このたたかいを通じて、公務員の権利、憲法と平和を守る勢力をいっそう大きく発展させていきたい。私たちは、その思いで裁判闘争にとりくむ。それにふさわしい大きな弁護団も組織していきたい。
■抗議先■ 東京地方検察庁
住所 〒100―8903 東京都千代田区霞が関一の一の一 警視庁
住所 〒100―8929 東京都千代田区霞が関二の一の一 月島警察署
住所 〒104―0054 東京都中央区勝どき六の七の一九 |