日本共産党

2004年3月5日(金)「しんぶん赤旗」

堀越さん不当逮捕

 抗議、怒り相次ぐ

“日本の正義を守れ”

公務員だけの問題でない

思想の自由どこにいった


 「日本の正義を守ってほしい」「直ちに釈放せよ」――。「しんぶん赤旗」号外配布を理由にして堀越明男さん(50)を不当逮捕した「国公法弾圧堀越事件」が報道された四日、日本共産党本部や赤旗編集局にはファクスやメールで抗議や怒りの声が寄せられました。



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政治弾圧に抗議して本部へ寄せられたメール、ファクス

 日本共産党の渋谷明治新潟市議は四日、小泉首相と小野清子国家公安委員長あてに、「堀越明男氏を不当逮捕したことは憲法で定めている国民の自由をおかした明確な憲法違反である。直ちにパソコンなどの押収物の返還と、堀越氏の釈放を強く要求する」という抗議はがきを出しました。

 あわせて市議会への往復の時間を利用して宣伝カーで不当逮捕を市民に報告し、抗議しようと呼びかけています。

 「有事体制確立、戦争する国家づくりをすすめるために国民の言論、表現の自由を敵視し、弾圧してきたもの」と強調するのは大阪・寝屋川市の藤尾幸男さん(63)。警視庁と月島警察署に抗議はがきを送りました。

 元郵便局員だった藤尾さんは、「自分たちも思想・信条の自由はある」といい、「これは一公務員の問題ではなく、国民に対して自由にものをいうなということ。堀越氏を直ちに釈放し、警視庁は謝罪せよ」と要求しています。

 「国家権力の日本共産党への弾圧に激しい憤りを感じ、手が震えて書いています」と赤旗編集局にファクスしてきたのは、東京・台東区の男性(74)。「戦前の共産党への大弾圧3・15事件や日本共産党員でプロレタリア作家の小林多喜二への弾圧事件を思い出した」といいます。

 この男性は日本共産党への弾圧は、平和や民主主義を願う国民への弾圧でもあると指摘。「『反共は戦争への前夜』といわれるように、戦前に日本が侵略戦争を開始するときに日本共産党を弾圧し進歩的な人を弾圧しました。そして自由主義者、平和主義者、民主主義者と根こそぎ抑圧されて自由が奪われた歴史があります。憲法、人権、自由、平和のためにみんなで立ち上がりましょう」と訴えています。

 「インターネット・ニュースで知った」という兵庫県の年金生活者の男性から、メールが届きました。「国民の暮らしを守るために、自分の政治的信条にてらして、それに応えてくれる政党・団体などのビラ配りや訴えに協力した職員を国家公務員法の違反容疑で逮捕したことは許せません。すぐに釈放すべきです」

 また、別の人からのメールでは「公務員が休日に機関紙号外を配布して逮捕。本当に日本で起こったことかと、ただただビックリしています。思想の自由はどこにいったのか、日本の正義を守ってください」と訴えています。


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