2004年3月4日(木)「しんぶん赤旗」
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連日、都内各地で訴える今村さん。心の奥には、十三歳のとき長崎で被爆し、火の海の中をさまよった父親への思い、罪のない人々を一瞬で死においやる核兵器と戦争への怒りがあります。
首都・東京に居座り、空を支配する米軍横田、厚木両基地の被害に抗議し、住民や平和団体とともに、米軍や防衛庁への要請行動をくり返してきた今村さん。「地獄の中を生き延び、私に命をつないでくれた父の平和の思いをしっかり受け止め、憲法を守りぬきたい。アメリカいいなりの日本の異常な姿をただしたい。そのためには日本共産党を大きくする以外にありません」と語ります。
在宅介護の現場、障害者授産施設、子育て中のお母さんたち、就職難で苦しむ青年…。今村さんは、都民の願い、要求を国政に届けようと、抜群の行動力で現場にかけつけ、幅広い人たちとの対話を重ねています。
業者婦人たちが開いた「トークショー」では、「おなじみさんが、大型店で買った品物を山のように積んで通りすぎて行く」と商店主の苦しい実態を紹介した今村さんの話に、「そう、そのとおり」「このままの状態が続いたら死んじゃう」と相づちが次々。今村さんは、「『もう一歩もひけない』という皆さんの思い、必ず国会に伝えます」と決意を語ります。
「力強くて、すごくよかった」「説得力があって勇気が出た」というのが演説を聞いた人の共通の感想。武蔵野市では、街頭演説中にリーフレットを握り締めていた女性(30)が、「大学出て八年たったけど、友達も私も就職先がまだ決まらない。私の気持ちにピッタリです」と話しかけてきました。
多摩市の演説会で今村さんの話を初めて聞いた北村雪枝さん(78)は、「国会に出て、日本の未来を開いてほしい」と期待を語りました。
記事 中村 圭吾記者
写真 野間あきら記者
【おもな経歴】1959年長崎県生まれ。千葉大学卒。全日本学生自治会総連合書記長、党千代田地区副委員長など歴任。2003年総選挙比例東京ブロック・23区候補など国政に4回挑戦。趣味は魚釣りと魚料理。家族は妻と二男一女 「今度の選挙は、日本の良心、憲法の命運がかかるたたかいです。絶対に負けられません」