2004年3月2日(火)「しんぶん赤旗」
民主党衆院議員の佐藤観樹元自治相（６２）＝比例東海ブロック、当選十一回＝が公設第二秘書として採用、三年近く勤めた女性に、ほとんど勤務実態がない「名義借り」だった疑いのあることが一日、分かりました。愛知県警は、女性の採用経緯や給与の流れなどについて、関係者から事情を聴きます。
関係者などによると、女性は二○○○年六月二十五日から○三年四月三十日まで、公設第二秘書として登録されていました。女性は地元事務所に勤務していたとされますが、家族が病気で看病が必要な状況だったといいます。
女性は同県尾西市の前市議会議長（６６）の妻で、前議長は今年一月、同市発注の公共工事をめぐってあっせん収賄の疑いで逮捕され、同二月に起訴されています。この捜査の過程で、疑惑が浮上しました。
佐藤議員は一日夜、ＪＲ名古屋駅で記者団に対し、女性について「勤務実態はあるが、程度問題だ。（給与はどうしていたか）分からない」と述べました。
佐藤議員は民主党の両院議員総会長を務めています。
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