2004年3月2日(火)「しんぶん赤旗」
前回共倒れの自民は、小泉首相自ら“一人に絞れ”と号令をかけ、現有二議席死守の民主と合わせての激戦。「みなさんと力を合わせて前回の選挙に勝って、政治を動かしてきたことを実感しています。くらしも平和も日本共産党の出番。がんばり抜いて国会に駆け上がる決意です」。行く先々で八田さんの訴えに力がこもります。
胸に光る「憲法九条バッジ」は着けて十四年。憲法を踏みにじる自衛隊のイラク派兵は許せません。
二月四日の参院予算委員会で、自衛隊のC130輸送機部隊のイラク派兵を追及した八田さん。「人道支援物資を運ぶ。武器弾薬は運ばない」と繰り返す石破茂防衛庁長官に畳み掛けます。「要するに米軍のニーズがあれば、米軍や連合軍の物資や兵員を運ぶ。そういうことでいいんですか」。石破長官は「可能性としてはある」と答弁。“人道支援”の欺まんがさらけ出されました。
八田さんは、自衛隊先遣隊の報告書案が調査開始前につくられていたものだったことも明らかにしました。外務省、防衛庁間のファクス交信記録を突きつけると、石破長官も認めざるを得ませんでした。評論家も「共産党に軍配が上がったと見るべきだろう」と評しました。
「これができるのも党の綱領や正確な政策があり、党支部が全国で頑張っているからです。サービス残業解消・長時間労働是正の取り組みも職場の党支部との連携プレーがあるからなんですよ」と八田さん。
二月二十二日、名古屋市守山区で、党支部の福野道子さん(64)と「しんぶん赤旗」の購読を訴え、二時間で十八人の読者を増やしました。
福野さんは話します。「瀬古由起子さん(前衆院議員)の議席をなくし、県議会も空白。比例候補の笠井あきらさんの勝利とともに、愛知のダイヤモンドみたいな八田さんの議席、どうしても守りたいの」
記事 愛知県 板橋 幸男記者
写真 滝沢 清次記者
【おもな経歴】1946年、名古屋市生まれ。県立瑞陵高校卒。三井信託銀行名古屋支店勤務。75年、岡崎市議(3期)。83年、86年、衆院旧愛知4区に立候補。87年、県議(1期)。98年、参院愛知選挙区初当選。家族は夫と二男一女