2004年3月1日(月)「しんぶん赤旗」
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京都府丹波町の浅田農産船井農場で発生した鳥インフルエンザが、兵庫県八千代町の食肉処理場に広がった問題で、日本共産党の兵庫県委員会、大沢たつみ参院議員、県議団は二月二十九日、井戸敏三県知事に緊急の申し入れをおこないました。二十八日の現地調査をふまえておこなったものです。
緊急対策として、(1)半径三十キロの移動制限に伴う養鶏農家・業者の損失に対する全額補償などの支援措置(2)浅田農産の流通ルートの調査(3)情報公開(4)関係市町への専門職員の派遣―などを要請。申し入れた大沢議員、中村雅宥、毛利倫両県議らは、「県が補償を表明していないことが養鶏業者の不安を増大させている」と実態をのべながら、補償をはじめ対策を強く求めました。
応対した青砥謙一防災監、黒田進農林水産部長らは、被害調査をおこなった上で補償も検討することを表明しました。
また、八千代町から強い要請のあった鶏の焼却処分については、「大きな選択肢の一つ。地元の要望を聞いて検討する」と答えました。