日本共産党

2004年3月1日(月)「しんぶん赤旗」

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参院選 兵庫選挙区候補(定数2)

大沢たつみ(おおさわ辰美)さん (63)現

党災害対策部会長 参院議員1期

人の苦しみに思い寄せて


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 「中学生の子をもつ母親は『この子はインスリンがなければ生きていけない』と訴えています。総理、あなたは子どもたちにまで、命の危険を伴う痛みを押しつけるのですか」。二十七日の参院本会議で、小児慢性特定疾患の治療に自己負担が導入されようとしている問題をとりあげ、小泉首相に迫る大沢さん。議場は静まりかえりました。

 看護師の経験をとおして、命を脅かすものへの怒り、苦しむ人たちに寄せる思いは、人一倍です。

雇用守る運動激励

 十八日には、川崎重工本社(神戸市)包囲総行動に国会から日帰りで駆けつけ、賃金差別とたたかう労働者を激励。「働く者の権利と雇用を守る運動を大きく発展させましょう」との訴えに、「よしっ」と六百人の参加者に決意がみなぎりました。

 兵庫県の完全失業率は全国ワースト五位の6・5%(二十七日、総務省発表)。大沢さんは「雇用の確保と労働のルール確立を」と国会質問や労基署交渉を重ね、三菱電機など地元大企業でのサービス残業是正を勝ち取ってきました。

すぐ動いてくれた

 「どんな願いにもこたえたい」と、全県を駆け巡って住民から寄せられた要求の実現へ奔走中です。昨年十月に明石市で、四歳の男の子が電車にはねられ即死する事故がありました。「防護さくの設置を」「踏切の幅が狭くて危ない」―住民の訴えを聞いた大沢さんは現場を調査し、十六日に国土交通省に安全対策を要請。国交省側は、JRに踏切の改善を働きかけることを約束しました。地元の自治会役員の垣田清隆さん(45)は、「国会議員が来るとは驚きました。すぐに動いていただいてありがたかった」と語ります。

 寸暇を惜しみ、「しんぶん赤旗」読者拡大の先頭に。二月は五十部以上増やしました。「生活苦の中で“政治を変えて”と購読してくれる人たちのためにも、何としても勝ち抜いて国民に目を向けた政治を実現したい」

 記事 塩見ちひろ記者 写真 滝沢 清次記者


【おもな経歴】1940年、兵庫県生まれ。県立有馬高校、岡山県川崎高等看護学院卒。国立療養所兵庫中央病院に13年間勤務。三田市議5期20年。参院1期。国土交通、災害対策特別委員会委員。党中央委員、災害対策部会長。家族は夫と一女二男、義母。


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