2004年2月28日(土)「しんぶん赤旗」
総務省が二十七日発表した一月の労働力調査(速報)によると、同月の完全失業率(季節調整値)は、前月の十二月より0・1ポイント悪化して5・0%となり、再び5%台になりました。特に若年層の失業率が高く、十五歳から二十四歳層の男性は10・5%、女性は8・6%と突出して高率です。
同時発表の昨年十―十二月の詳細結果によると、失業期間が一年以上の完全失業者(百十二万人)のうち、二十五歳から三十四歳層は三十二万人で28・6%を占め、他階層を圧倒しています。
家族構成別の完全失業率を一月速報でみても、世帯主は前月と同率の3・3%でしたが、子どもなどを示す「その他の家族」は前月より0・9ポイント悪化の8・3%と高率。世帯主配偶者も0・3ポイント悪化の3・1%でした。
苦しい家計の中でパートなどの職探しに出る主婦の姿や、失業する息子・娘など若年層の雇用悪化の状況が、浮き上がってきます。